2010年9月8日水曜日

竹林が消えていく




この地に引っ越して、14年になる。
私は唯一、裏の竹林との樹々と畑の残る風景が気にいって
この地を選んだ。

季節毎に発見があった。春は桃の花が咲き乱れ、ふと足下にはつくし、
たけのこもニョコニョコと。ここのたけのこはやわらかくて絶品の味。
夏は木陰をつくってくれ、涼しかったし、秋はコスモスの花、栗や柿も
実をつけ、トンボも飛びかい、まるで山里を思わせた。

ここを歩くと、いつも土の香りがして空気が全く違っていた。
この竹林道が、とうとうなくなるのかと思うと怒りがこみ上げてくる。

周辺の竹林もだんだんなくなり、跡地にマンションが
「自然豊かな環境に、、、」なんてキャチフレーズのチラシが増えている。

一度失われた環境は、取り戻せない。地主が将来を考えず勝手に決め
勝手に開発の波にのるなんて、こんなことがあっていいのだろうか?

市でこの地を買い上げ、自然環境を継承しつつ調和する何らかの
方策を模索すべきではないだろうか。
そうしない限り、この地域の歴史的、文化的、環境価値や格が、失われる。
この地に暮らす喜びや意識は、低下する。

反対の著名活動もなく、知らないまま突然の無惨な風景に
悲しさと無力感で言葉もない。。。





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